こんにちは、オマールエビの味が忘れられないアキです。
オマールエビなどロブスター系のフレンズはヒトに捕食されない限り科学的には永遠に生き続けることができるらしいです。知っていましたか?
ヒトも精神的には生涯発達し続けることができるイキモノです。
他の動物の精神発達についてはよくわかりませんが、少なくともヒトはそうです。
70の手習いということわざもありますねぇ。
ともかく前に進もうという気持ちさえあれば案外できちゃうのが人生。
目次
前に進めず停滞してませんか?
親のダメなとこイヤなとこが目につくのは思春期では大事な発達過程なのよね。そこで自分が親から距離置いて家庭の外で人間関係を構築していくのが正解で、いつまでも親がああしてくれなかったとか考えちゃうといつまでも思春期の発達課題をクリアできないよ。
— アキ@気分障害 (@aki_utsu) June 29, 2018
案外ここで引っかかってしまっているヒト、特に承認欲求のカタマリみたいな方に多いかもしれませんが。
親子関係においては「親離れ」という発達段階は踏まないと先に進めないんですよね。
このブログで何回か紹介しているエリクソンのライフサイクル論をぜひ一度詳しく読んでみていただきたいのですが、この記事でもざっくりと触れておきましょう。
エリクソンはヒトのライフサイクルを8段階に分類して、それぞれの発達段階でクリアするべき課題を研究した方です。
子育て中の方なんかは特に参考になることが多いと思いますので、ヘタな育児書読むくらいならライフサイクル論に関する書籍の一読をオススメします。
幼児期の発達課題
幼児期はとにかく養育者、特に母親とのつながりを通して「基本的な信頼感」を育む時期なんですね。
幼児期の発達課題は「信頼感の取得」ですが、反面希望が叶わず「不信感」もまた発生します。
が、トータルで見て信頼感>不信感であればオッケーです。
ネグレクトとかの虐待経験があるとこの図式が逆になっちゃいますので、いわゆる愛着障害という症状が出てしまうでしょう。
幼児期の発達課題
幼児期は自分の世界を広げる時期ですね。
保育園などに通ったりしつけを受けることで、思い通りにいかない葛藤を感じます。
自らいろんなことにチャレンジしようとする時期ですが、それらがうまくいかず恥や疑惑を感じます。
ここでもやはりトータルで見て自律心>恥・疑惑であればオッケーです。
葛藤する子どものありのままを受け入れて見守りましょう。
厳しすぎるしつけなどでこの図式が逆になると、自分で考えることに恐れを抱いてしまうでしょう。
幼児後期の発達過程
積極性>罪悪感がこの発達過程での課題となります。
チャレンジ精神が育まれるとともに、やってはいけないことをしてしまい叱られて罪悪感を感じやすいのがこの時期。
この時期に怒られてばかりでいると罪悪感が優位になってやはり積極性の乏しい子どもになってしまいます。
児童期の発達過程
児童期は小学校などで学びまくり勤勉性を取得しますが、努力しても周りに認められない状況では劣等感が優位となります。
勤勉性>劣等感になればトータルオッケーです。
結果ではなく頑張った過程を褒められるといいですね。
ここでつまづくと不登校とかになりやすくなるかもしれません。
青年期の発達過程
青年期はともかくアイデンティティの確立が発達課題となります。
二次性徴で身体も変化し、家族以外の第三者との交流の中で自分のポジションを確かめていきます。
いわゆるアイデンティティの確立ですが、これがうまくいかないとアイデンティティの拡散となります。
これもトータルで確立>拡散となればオッケーです。
自分は自分であるということに悩み苦しみ、ときに自分が何者なのかわからなくなりますが、親から離れて新しい人間関係を構築していく中でアイデンティティは確立されていきます。
成人期の発達過程
成人期は確立したアイデンティティをもとに他人(異性)との親密な関係を築いていく時期です。
親密性>孤立になれば大丈夫、ですが親密な他人との交流がなければ孤立が深まっていきます。
孤立が深まると親密な関係を築けず表面状の付き合いになってしまうことが考えられます。
壮年期の発達過程
壮年期といえば結婚していれば子が生まれ仕事では部下を持つ立場になると思います。
壮年期の発達課題は世代性>停滞感です。
次世代の育成をする時期ですね。失敗すると人間関係が停滞して孤立してしまうかもしれません。
老年期の発達過程
次世代育成が終わった後の発達課題は自己統合>絶望です。
死を意識して恐れ絶望するのではなく、これまでの人生の総括をする時期ですね。
ポジティブに人生を統合できればオッケーです。
今までの人生ろくなことがなかった死ぬしかないみたいな考えになってしまった場合、絶望>自己統合になってしまいます。
愛着障害ではそもそも青年期までがズタボロ
ズタボロとはいえそのままにしておけばマイナスにしかなりません。
親を憎むことはいくらでもできますが、親が役割を果たせない人間であればさっさと代わりの人間を探して発達課題をクリアしていくのが建設的でしょう。
許すというよりは、親離れするのが大事よ。そのためには家庭以外の未来の自分を取り巻く人間関係を発展させていくこと。親と距離を置くこと。 https://t.co/X9QKZq1RsR
— アキ@気分障害 (@aki_utsu) June 29, 2018
特に思春期の発達課題でつまづいているヒトは親のことを気にしすぎてしまうきらいがあるような気がします。
しかしいっそ親から離れて自分の人生を彩ってくれる人々と関係を発展させていく方が、回り回って親はどーでもええか、という気分になってきます。
「親のせいで」って言うのは簡単だけど、AC出身としてはいつまで過去にこだわってるの?そんな暇あるの?ってちょっと煽り気味だけど、親のせいばかりにしててもホントしょうがないんだよ。思春期は家庭以外の人間関係を広めることでアイデンティティを確立する時期なのに、自縛してどうする、と。
— アキ@気分障害 (@aki_utsu) June 29, 2018
簡単にはいきませんよ。でも未来を向きましょうよ。今どこの発達段階にいるのか知ることで、今、次に何をしたらいいかわかることもたるかもしれません。
親に向けた「なんでああしてくれなかった」は親になったときモロに自分への重りになっちゃうからほどほどにした方がええで。ハタチ過ぎたらいい加減親離れし始めようよ。
— アキ@気分障害 (@aki_utsu) June 29, 2018
ぶっちゃけ言うと親に対するマイナスな感情はなんらかの形で自分の子どもにも影響してきます。
いつまで親の影響下で甘んじてるんですか?
勇気がいるかもしれませんし失敗もするでしょうけど、ダラダラ惰性で続けていくとろくなことないですよ。
自分が親になったときは愛着障害克服のチャンス
自分が親になったときは愛着障害を克服する大きなチャンスです。
十分なスキンシップを配偶者ととり、自分に絶対的信頼を持つ赤ちゃんという存在を通じて、内なる自分である傷ついたインナーチャイルドを癒すこともできるわけです。
かといって自分と子どもを同一視しすぎてしまってはいけません。
あ子どもには子どもの人生が別個に存在します。
満たされなかった思いを押し付けすぎてしまうことで、親としての役割を十分に発揮できずアダルトチルドレンの連鎖につながる可能性があります。
人間は生涯発達し続ける
人間は生きている限り精神的には発達を繰り返していきます。
後ろ向きではなく前向きに課題をどうクリアしていくか考えてみましょう。
そのためには「親を許す」なんてしなくていいです。
自分が成長することでいつのまにかどうでもよくなってくるものです。
これからの未来を取り巻く人間関係を大切にしましょう。