こんにちは、気分障害のアキです。
たまにはニュースでも見るか、と開いたヤフーニュースで目を引いたのがこの記事でした。
幼少期から虐待を受けていたが、長子が面倒を見るべきという田舎の悪習のために、毒親である父を介護しなければならない男性の葛藤。
結論からズバッと言いましょう。
毒親の介護はしなくてもよろしい。
実際に地域で孤立している高齢者の支援をした経験からも言わせてもらいます。
中途半端にかかわり続けるのが一番地獄です。
地域包括支援センターに丸投げしよう
アラフォーあたりになってくると、そろそろ親の介護問題が頭をよぎり始めます。
私はアラサーですが、仕事一筋だった父親はもう65歳で定年退職しており、母親も50代ですが悪性リンパ腫という脳のがんをやっています。
幸いなことに今は二人とも元気な様子で、父親は町内会の仕事で忙しそうだし、母親も仕事に登山にと充実した(?)毎日のようですが、骨折と脳梗塞はいつ起こるかわからないんですよね。
どれだけ元気そうにしていても突然要介護状態におちいる可能性は全然あります。油断できません。
じゃあ、いざ毒親のその知らせを受け取った時に、どうしたら良いのかというと、餅は餅屋です。
地域包括支援センターに丸投げしましょう。
地域包括支援センターとは
基本的に中学校区に1ヶ所設置されている公的な高齢者福祉何でも相談窓口です。
毒親がボケてきた。介護が必要かもしれない。
そうなったらすぐに相談しましょう。
地域包括支援センターは地域の医療機関と連携を取れます。
例えばよくある相談としては、「認知症っぽいのに本人が受診を拒否している」という内容ですが、地域包括支援センターはその相談を受けると、普段通っている医療機関(内科や整形外科)の先生に連絡をとり、健康診断と称して認知症の検査をしてもらえるよう手を回してくれたりします。
本人がどこの医療機関にもかかっていない場合は、「認知症初期集中支援チーム」が医療につなげるため訪問診療を行っている先生とタッグを組んでガチで取り組んでくれます。
後ろ指指されようが気にするな、毒親の自業自得だ
地域包括支援センターに相談する場合は、自分が毒親からどんな仕打ちを受け育ったのか話し、「私は毒親に対して何の支援もするつもりはない、親子の縁は切っている」と堂々宣言してください。
親戚から後ろ指指されようが鉄の心で背中を向けるのです。
誰からも支援を受けられない「孤立」状態の「要介護者」となれば自治体が動きます。
家族が手を出さないと宣言すれば老健や特養などへの入所優先度は上がるんです。
身元保証人にもなる必要はありません。世の中には身元保証サービスというものが存在します。必要性を認められたら、自治体や地域包括支援センターの方で勝手にアレコレお世話してくれます。
収入が少なければ勝手に生活保護にしてくれます。本人が申請できる状態じゃない場合は行政が動いてくれます。丸投げして大丈夫です。
施設入所が決まればもう毒親介護問題からは解放されると思ってもらっていいです。
これから過ごす家族を大切に
毒親は過去の家族関係です。スパッと切り捨てましょう。
親の介護が必要になってくる頃と言えば、自身の将来や子どもの学費を考えなければいけない時期とも重なってしまいます。
介護は一度手を差し伸べてしまうと途中で「やっぱり無理」と言いにくいんです。
最初から見捨ててください。
毒親から受けた仕打ちを思い出してください。
普通の親でさえ介護というのはきついものなんです。
きついから専門職がいます。
専門の支援者がいます。
支援チームがあります。
この投稿を見る人は、きっと自分自身のことでさえ大変だと思います。
そこに親の面倒まで入ってしまったら、本当にメンタルがやられますよ。
どうか、自分と、自分のそばにいる家族を一番に大切にしてください。