こんにちは、気分障害のアキです。
昨日はモノアミン説にもとづいて「セロトニンを増やそう!」という記事を書きました。
関連記事:うつの人はセロトニンを増やそう
モノアミン説というのは三大神経伝達物質であるセロトニン・ドパミン・ノルアドレナリンが過剰なストレスにさらされ続けるなどして減少しているために、うつ病が発生するのではないか、という説です。
モノアミンとは、ざっくりいうと三大神経伝達物質のことです。
しかしモノアミン説だけではうつ病を完全に説明することができないのです。
多くの抗うつ剤はセロトニンの量を増やしてくれるわけですが、モノアミン説が完璧に正しくて薬の作用に忠実であれば1~2日で効果が出てくるはずなのに、実際は2~3週間くらいかかる場合が多い。
なんでだろ~というわけでフランスで研究され、成果を上げているのがモノアミン説を補完する神経可塑性説です。
この記事では神経可塑性説をもとに、うつに効果があると考えられている方法を紹介します。
目次
神経可塑性説とは、神経を育てよう!という説
言葉で説明するのはややこしいので下の図を見てください。
神経細胞体から伸びたシナプスが神経伝達物質を別の神経細胞体に渡すことで、神経は機能しています。
モノアミン説は神経伝達物質の量が減ってるよ!という説です。
神経可塑性説では、モノアミン説に加えてさらに、神経の受け渡しをする場所(シナプスとシナプス受容体)が栄養不足で小さくなってるから、ちゃんと神経がはたらいてないよ!という説です。
※非常に簡略化した説明なので、詳しく知りたい人は各自調べてね!
じゃあ、神経の栄養を増やして神経を育てたら、うつ治るんじゃね!?という考え方が神経可塑性説です。
フランスでは、神経の栄養(BDNF)を増やす薬がすでに開発されていて治療に使われているそうです。日本ではまだ治験も行われていないようですが…。
神経の栄養(BDNF)はどうやったら増やせるのか
神経の栄養(BDNF)は強いストレスにさらされ続けると減るという事がわかっています。
つまり、BDNFを増やしたかったら、まずは強いストレス下から全力で逃げる必要があります。
そのうえで、どうやったらBDNFを増やせるのか。
ポイントは3つ!
- 処方された抗うつ剤はちゃんと飲もう
抗うつ剤はセロトニンなどの量を増やしたりするものが多いですが、セロトニンなどの量が増えることでシナプスに刺激を与え、神経が育つのです。 - 緑茶を飲もう
緑茶に含まれる旨味成分であるテアニンは、BDNFの量を増やす効果があることが分かっています。ハーブティーもいいけど、緑茶も脳に良いみたいだよ! - リズム運動をしよう
散歩でも筋トレでも、運動をするとBDNFを増やすことができるのです。できればリズム感のある運動をして、同時にセロトニンにも活性化してもらいましょう。
緑茶を飲みながらの散歩最強説
セロトニンにはたらいてもらうのに有効なのが朝日を浴びたりリズム運動をすることです。
関連記事:セロトニンに働いてもらうための3つの習慣
しかし、神経可塑説によると、神経に栄養を与えるためには緑茶を飲んだりリズム運動をするのが良いよ、ということが分かりました。
リズム運動は神経にも栄養を与えられるし、セロトニンも活性化するしと一石二鳥な効果があるわけです。
そこに、神経の栄養に効果があるとされている緑茶をプラスすればもっと良いでしょう。
そんなわけで、アキは緑茶を飲みながらの散歩最強説を提唱します。
そうは言っても散歩に行く気力がないという方に
目的地もなくただ歩くのって全然やる気が起きないんですよね、私。
そんな人、結構多いのではないでしょうか。
というわけで、外に出る気持ちになれるアプリをご紹介します。
ポケモンGO
ポケモンGOは起動すると実際の地図上にポケモンが出現したり、セブンイレブンや駅などがポケストップというアイテムゲットポイントになっているゲームです。
ポケモンがいる場所に実際に歩いて行かないとゲットできません。
そして、歩いた距離によってポケモンを育てることもできます。
ジムバトルでは、自分の育てたポケモンを戦わせたり、伝説のポケモンをゲットできるチャンスもあるので、ハマれば外に出かける理由としては絶好です。
コロプラ
コロプラの基本は歩くことでキャラクターを育て、育てたキャラクターで敵を倒すRPG的なゲームです。が、街を作ったり、陣取り合戦をしたりと他にも色々な種類のゲームが用意されています。
結構古くからあるゲームですが、ポケモンにあまりなじみがない方はコロプラを試してみてはいかがでしょうか。
リンククロス アルク
リンククロス アルクはオススメ散歩コースを教えてくれたり、みんなが散歩していて「いいな」と思った景色やお店を共有できるアプリです。
どのくらい、どこを歩いていたかは履歴に残るので、後で振り返ることもできます。
純粋に散歩を楽しみたい!という方にオススメです。
狩猟をしていたころのヒトは歩きまくっていた
昔々の大昔、作物を作ったり家畜を育て始める前まで、ヒトは狩猟によって食物をゲットしてきました。当時の人々は食事にありつくためにとにかく歩きまくっていたのです。
それから、川の近くとかに定住し始めて、歩く機会がどんどん減っていきました。
元々ヒトは歩きまくるのが動物として自然だったのですが、現代では全然歩かなくても食事にありつけるようになっちゃったんですね。
原点回帰じゃないですけど、歩くことは想像以上に動物にとって必要な行為なのかもしれませんね。