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第二の虐待経験 モラハラ男との暗黒時代

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こんにちは、気分障害のアキです。

人間、辛すぎる経験というやつはあまり思い出せないようにできているようです。

私の人生で思い出せないのは、

  • 幼少期~中高生の時期
  • モラハラ男と過ごした時期

大きくこの2つの時期があります。

辛すぎる経験を思い出せない、という症状は解離性健忘と呼ばれています。

解離性健忘は、解離性障害のひとつで過去のできごとや感情などを思い出せなくなる精神障害です。強いストレスとなるできごとが原因で生じます

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自分の心が耐えられないくらいつらい記憶というのは、普通の記憶とは異なる場所に記録されるのです。

普通の記憶とは異なるので、いつどんなタイミングで思い出してしまう(フラッシュバックする)かわからないという怖いトコロはありますが、まあ普通に生活できている分にはこの解離性健忘はよくできたシステムです。

 

さて、そんな「辛すぎる過去」に何があったのか、今日はほじくりだしてみましょうか。

 

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最初は暴力とかはなかった

モラハラ男というやつは非常に世間体が良いです。

対外的には非常に魅力的な人物として映ります。

しかし、身内、支配下の人間に対しては、対外的にイイ顔をしている分、めちゃくちゃクソな対応をします。

つきあい始めたばかりは、この魅力的な人物像に惹かれてしまう。

そしてじわじわと本性を現し始め、気が付いたときには共依存の出来上がり、というアリ地獄のような人物がモラハラ男というものです。

※私が女なので、ここでは「モラハラ男」と記述を統一しますが、男性の方は「モラハラ女」と読み替えてくださいね。

モラハラ男と自己愛性パーソナリティ障害

モラハラ男と関連が深いものとして自己愛性パーソナリティ障害があげられます。

モラハラ男は例にもれずこの自己愛をこじらせていると考えてもよいでしょう。

自己愛性パーソナリティ障害とは、ありのままの自分を愛することができず、自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込むパーソナリティ障害の一類型である。

Wikipedia

自己愛性パーソナリティ障害は一応精神医学上の診断名ですが、治療法はありません

あとその特性上、本人が自己愛に困って治療を申し出るというパターンは少ないんじゃないかな。

 

自己愛性パーソナリティ障害の特徴は、根底に強力な劣等感があります。

本人としては自覚がありませんが、この強力な劣等感ゆえに、自分を誇大にみせかけようとしたり、他人より優れていると自己暗示し、そして自分より劣っているものには高慢な態度をとり、しかし非常に傷つきやすく、その自尊心は非常にもろいのです。

彼らは自分を大きく見せ、魅力的な人間を演じますが、自分は特別な人間だと思い込むあまりその支配下にあるものは自分を保つためのはけ口として利用します。

その結果、モラルハラスメントやデートDV、更には共依存という関係を作りあげていきます。

自己愛性パーソナリティ障害と共依存

自己愛性パーソナリティ障害であるモラハラ男がターゲットにするのは、自己肯定感が低い女性であることが多い。

自己肯定感が低いと、モラハラ男の発する魅力にとらわれやすく、またモラハラ男は自己肯定感の低い女性を絡み取ることに非常に長けている。

自己肯定感の低いものと自己愛性パーソナリティ障害を持つものが手を取ってしまった結果、出来上がるのは共依存といういびつな関係性です。

共依存、共嗜癖とは、自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存しており、その人間関係に囚われている関係への嗜癖状態(アディクション)を指す。 すなわち「人を世話・介護することへの依存」「愛情という名の支配」である。

Wikipedia

共依存のキーワードは、

「この人は私がいないとダメなんだ」

ですね。

 

どんなに上っ面が魅力的でも徐々にその内面のクズさ…失礼、もろさが垣間見えてきます。

典型的な現象としては、女性側から自己愛性パーソナリティ障害の当事者に別れ話を切り出したとき、彼らは「お前がいないと生きていけない」と、それまで高圧的だった態度が一変してすがりつくようになる例です。

自己肯定感の低い女性は、「お前がいないと生きていけない」と言われることで自分が肯定されたように感じてしまい、別れることができなくなってしまいます。

「この人は私がいないとダメなんだ」と思ってしまうですね。

それまでどれだけ虐げられていても、このマジックワードで縛り付けられ、虐げる対象がいることで自己愛を満たす男性、その男性から必要とされていることで自己肯定感を満たす女性、といういびつな関係性が出来上がります。

このいびつな関係性が共依存です。

 

アキの場合を見てみよう

当時私は18歳で、モラハラ男は32歳でした。

常識的に考えて、ひと回り以上年下の10代と付き合う男という時点でヤバいわけですが、当時若かった私はそんな考えには思い至らず。

むしろ当時うつの症状がひどく、低すぎる自己肯定感を持っている時に「年上の男性から好意を持たれる」ことに対して自信を持ってしまったのでした。

 

モラハラ男は名古屋に住んでおり、私のアパートまで電車で往復1,000円くらいかかる距離感でした。
そして「お前に会うために俺はこんなにも金を使っているんだ」というアピールに押され、私は名古屋にアパートを移すことになります。

このとき、当然のようにモラハラ男は私のアパートに移り住み、同棲がスタートしました。

 

ちなみに、モラハラ男はフリーランスでしたが、とてもその仕事だけで食っていく事は出来ない程度の収入しかありませんでした。

しかし自己愛の強さゆえ、「俺様がアルバイトなんてやれるか」とフリーランスの仕事しかしていない状況。

つまりは、私が掛け持ちでアルバイトや派遣の仕事をして、それを同棲中の生活費として回していたのでした。

モラハラ男は「俺様のお金」は生活費としては入れません。
なにせ「俺様のお金」ですから。

そんなわけで掛け持ちバイトで一日12時間以上の労働をしながら、モラハラ男のためにせっせと三食作り家事を行い、モラハラ男の仕事まで手伝うという日々に、徐々に浸かっていきました。

アキは俺が育ててやってる

私の成育歴について知ったモラハラ男は内心喜ばしかったことでしょう。

彼の目的は何も知らない少女を「自分好みの女」に育て上げる事でした。

逆らわない、従順な下僕であり、欲望のはけ口として都合のいい女。

驚くべきことは、彼は彼自身の友人に対しても、堂々とそれを公言していたことです。

「こいつは俺が育てている。俺の理想通りの女に育てる。」

困惑するひよこ
……(ドン引き)

友人氏も何とか言ってやれよ…
ペンギン
ペンギン

こうして私はネグレクトという虐待体験に加え、モラルハラスメントという虐待体験を追加で負うハメになります。

具体的に何が行われたのか思い出せる範囲で書いてみましょう

  • 特殊性癖の押し付け(性的虐待)
  • 言葉の暴力(精神的虐待)
  • 肉体的な暴力(肉体的虐待)
  • 監禁

恐縮ですが、やっぱり細かいことは思い出せない
ペンギン
ペンギン

最終的に監禁され、首輪で繋がれていた

私はうつ病なので、そうそう馬車馬のように働き続けることも尽くし続けることもできなかったわけで、モラハラ男の支配下から逃げるために文字通り度々「逃げよう」としたのです。

そのたびに「お前がいないなら俺は死ぬ」みたいな脅しやら何やらを仕掛けられ、逃亡は失敗に終わり、より強い束縛となっていきました。

強い束縛の最終形態が「家の中で首輪で繋がれる」という監禁です。

たれひよこ
お、おまわりさーーん!!

助けを求められたらこんなことにはなってないよね…
ペンギン
ペンギン

ちなみに、手錠もついていました。

いやー、さすがに異常ですよ。

さすがの私も異常さに気がつきました。

 

ある日、いつものようにモラハラ男が仕事で家を出る際に首輪と手錠をつけました。
鍵は男が持っています。そして私は行動範囲を制限されています。

しかし、男は数日私が大人しくしていることに油断していたのです。手錠がわずかにゆるくつけられていた。それを私は見逃しませんでした。

多少傷はついたものの、手錠から手を抜くことに成功。

首輪もどうにかして鎖を切りました。

そして実家の母に助けを求めたのです。

母はすぐに車を出してくれたため、私は無事にモラハラ野郎との家を出ることができました。

細かいことはやっぱり思い出せないんだけどね
ペンギン
ペンギン

 

結論、モラハラ野郎には近づくな

実家に助けられた後、モラハラ男は私の両親に何て言ったと思いますか?

 

「お前の娘に俺の貴重な2年費やした、その損害賠償を支払え」

 

いやはや…何というかもう言葉が出てきませんね…。

 

ちなみにその野郎は今も元気にフリーランスの仕事をしているようです。

今でも私はそいつと似た背格好の人間を見かけると身体が硬直します。

正直、この記事を書きながら全身の皮膚がゾワゾワしています。

二度とかかわりたくない人間ですね。

まあ、万が一出会ってしまったとしても、私はそいつよりも幸せな人生を歩んでいるという事に胸を張れますから、あんた誰?くらいの勢いで対応しようとは思いますが。

 

自己肯定感の低い女子の皆さん、くれぐれもモラハラ男には気を付けてください。

もしモラハラ男と付き合ってしまっているのであれば、全力で警察や行政や医者を頼って逃げてください。

私の場合は実家の母が助けてくれましたが、DV被害者のための女性専用シェルターというものが存在します。

シェルターに入れば、身の安全は確保されます。

自分のために、生きましょう。

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