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障害福祉サービスの申し込みに行ってきたよ!

更新日:

こんにちは、気分障害のアキです。

昨日は保健所に出かけて色々手続きをしてきました。

その色々の中でもメインディッシュだったのが障害福祉サービスの申込みです。

障害福祉サービスとは、障害者総合支援法によるもので、全国共通のものです。

関連記事:生活を助けてくれる医療と福祉の制度

私は就労移行支援(リワーク)と、居宅介護(ホームヘルプ)の申し込みをしました。

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精神障害者が使える障害福祉サービスの種類

精神障害のみの方の場合、以下の障害福祉サービスが対象となります。

  • ホームヘルプ
    介護の有資格者が家事や食事・入浴、通院などの手伝いをします。
  • 行動援護
    症状により外出が困難な方に付き添って外出を支援します。
  • 自立訓練(生活訓練)
    訓練施設への通所で、心理療法やカウンセリングによって生活をサポートします。
  • 就労移行支援(リワーク)
    就労を希望する方に、健康管理や求職相談、就労訓練を行います。
  • A型作業所
    企業での就労が難しい方が雇用契約のもとで働く場所です。
  • B型作業所
    就労が難しい方が知識や能力向上のため生産的活動を行う場所です。
  • グループホーム
    共同生活によって日常生活の援助を受けながら体調を安定させていきます。
  • 地域相談支援
    ひとり暮らしの方の生活をサポートできるよう常時連絡ができます。
  • 特定相談支援事業所
    障害福祉サービスに関する相談を行います。

日本の福祉サービスは申請主義なので、こういう制度の情報を自分で知って「使いたいです!」と役所に行って申請しないと使えません。

情報格差によってこういう制度の存在を知らずに困ってる人、たくさんいると思うんだけど、残念ながら医療機関とかでは福祉のサービスまでカバーしている所は非常に少ないのが現状ですね。

福祉職の一端にいた者としては残念です。

もうちょっと、介護保険みたいに広く知られると良いんですが。
(介護保険も使いどころがよくわかんなくて使えていない人も多いのですが)

 

居宅介護(ホームヘルプ)利用までの流れ

私が申し込んんだもののひとつ、ホームヘルプとは、いわゆるヘルパーさんが家事とか色々手伝ってくれるサービスです。

基本的に一人暮らしの人を対象に制度設計されてるんですよね。

だから、私みたいに夫という介護者がいる場合、「なんで夫さんがやれないの?」ってなります。

最初は受付もしてくれなかったんですよ

これね、介護保険でも全く同じもの(ホームヘルプ)があるんですけど、介護の場合は「家族の負担軽減」のために使えるんですよ。

でも障害だと役所の窓口で「家族いるじゃん、家族にやってもらいなよ」となる。おかしくね?

と、思いつつも、介護の場合は大抵市から委託を受けている相談支援専門機関が受付をしていて、障害の場合は役所が直に受付をしている、というあたりに、この対応の温度差の原因があるような気もするんですが。

そんなわけで最初3月に相談に行ったときは「家族いるじゃん」って理由でやんわりお断りされたんですけど、今回は「夫の帰りが遅くなる曜日があって、その日の食事作りの手伝いをお願いしたい」という感じで相談したところ、すんなり通りました。

私は福祉職なので福祉制度のポイントを知っていたからリトライできたのですが、多分何の知識もない人だと3月の相談の時点で諦めちゃうでしょうね。

申請してから決定まで3ヶ月もかかる(!)

申請後の流れとしては、介護保険と同様にまず「認定調査」が入ります。

市から委託を受けた調査員が自宅に来て80項目にわたる生活状況の調査をするわけです。
その調査で、生活実態からどの程度の介護が必要なのか数値として出していきます。

同時に、市から主治医に「医師の意見書」を求めます。

調査書と医師の意見書をもとに審査会が行われ、障害支援区分、介護でいうところの要介護度が決定されるわけです。

 

同時進行で、サービス等利用計画案というやつの作成をしなきゃいけません。
介護で言うところのケアプランです。
これは自分で作ることもできるし、無料で計画作成事業所に作ってもらうこともできます。

ホームヘルプの場合、具体的にどこのヘルパーステーションを使うのか、時間帯は、曜日は、という感じで調整が必要なので、事業所に作ってもらう方が楽です。

 

審査会の結果と、サービス等利用計画案の提出がそろってから、支給決定と受給者証の交付が行われます。

この受給者証の交付までに、ホームヘルプの場合は2~3ヶ月かかってしまうのです。

何でそんなに時間かかるかなぁ…。

実際のサービス開始までにはさらに時間がかかる

受給者証をもらってゴールじゃないんですよね。

「サービス利用計画」しか出していないので、実際の「サービス利用計画」を作らなきゃいけません。

そのサービス利用計画にもとづいて、ヘルパーステーションと利用契約をむすべたら、晴れてホームヘルプサービス利用開始です。

 

でもね、介護でもそうなんですけど、全国的にヘルパーさんは不足気味、いや不足しています

引き受けてくれるヘルパーステーション、運が悪いとなかなか見つかりません。

サービス利用計画を作ってもらう事業所のコネクションの広さにかかっています。
なるべく最近事業をはじめたばかりの事業者ではなく、昔からやってる事業者に計画作成をお願いした方が、効率は良いです。

ホームヘルプに関しては、サービス利用計画は自分で作るのではなく、事業者に作ってもらった方が絶対に良いです。ぜひ頼りましょう。

 

就労移行支援(リワーク)利用までの流れ

ホームヘルプは色々しちめんどくさいんですが、リワークだけ利用したいってことなら話は簡単です。

何しろ、医師の意見書がいらない。

80項目の調査は入りますが、審査会は必要ないので、申請から1カ月くらいで支給決定され、受給者証が交付されます。

通いたい施設も決まっているのであれば、サービス利用計画案もわざわざ事業者に依頼せず自分で書いちゃっても全然大丈夫。

何曜日の何時から何時までどこに行きます、って書くだけだからね、基本。

 

別々で申請出しちゃう

でもホームヘルプとリワークを同時に申請すると、支給決定がホームヘルプの日程で出ちゃうんですよ。ホームヘルプだけじゃなく、リワークも3カ月後からのスタートになってしまう。

それを避けるために、今回私はしちめんどくさいですが、ホームヘルプとリワーク、それぞれ申請書を書きました。

リワークの受給者証をなるべく早く貰うためです。

 

頭堅い役所という組織を相手にするわけだから、相談した相手によっては申請書を同時に2枚出すという対応を受け付けてくれないところもあるかもしれません。

そういう場合は、手間がかかりますが先にホームヘルプだけ申し込んでおいて、次の日にリワークの申し込みをする、という方法をとれば、申請書を二枚に分けられる可能性が高いかと思います。

 

大仕事ですよ、病気抱えながらこの申請するの

私は介護のケアマネ経験もあるし、福祉関係の知識があるのでまあまあ順調に申請が出来ましたが、何も知らない状態で利用しようと思うと、めちゃくちゃしんどいと思います。

私も40分以上かかりました。役所の窓口で申請するのにね。

 

なにより、ホームヘルプは敷居が高く感じちゃいますねぇ。
でも、生活の質を上げていくために使えるものは使いたいものです。

必要な人が必要なサービスがを使える世の中になってほしいなぁ。

役所が渋ったら、サービス等利用計画を作ってくれる事業所に先に相談しておいて、攻略法を教えてもらうというのも手ですよ。

というか、介護保険の場合は、ケアマネージャーが全部申請関係やってくれるんですよ。
障害福祉にもケアマネージャーの存在って必要だよなぁ。

 

そんなわけで、障害福祉サービスの申し込みについて、書いてみました。
自分も障害福祉サービス使ってみたいなぁって方がいたら、名古屋市内の方であればアキも相談にのりますよん。社会福祉士として。

気になる方はお気軽にTwitterでDMしてくださいねー。

関連記事:リワークに通うためにセルフプランを作ったよ!

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