こんにちは、気分障害のアキです。
私は4年以上ジェイゾロフトを飲んでいたのですが、医師が変わって薬もサインバルタに変わりました。
それから1週間経つんですが、サインバルタの効果が出てきたのか、どうも最近調子が良いです。
なんで調子が良いと思うのかというと、
- iPhone落として画面が割れ、自力修理を試みるも逆に壊す
- iPhoneの修理代として1万円の出費
- 家の鍵をカーシェアの車の中に忘れて、鍵屋さんに開けてもらい2万円の出費
- 階段から滑って落ちて直ったばかりのiPhoneをまた割る
- アップルストアでiPhoneの修理代として2万円の出費
これだけ悪いことが続いていて、全然希死念慮が湧かないんですよ。
ここ3日くらいで5万も出費が続いているのにですよ。
そんな「調子が良い気がする」今の状態って、果たしてこれが「正常」なんでしょうか、それとも「軽躁に傾いている」んでしょうか。
双極性障害だとして、今ってどんな状態なの?
私はどうやら前の主治医からは「躁うつ病」と診断されていたようなんですが、正直よくわからないんですよね。
参考:カルテと診断書の診断名
躁うつ病、つまり双極性障害ですが、Ⅰ型のような躁エピソードはないので、自分では勝手にⅡ型だろうとあたりをつけているんですが、それにしても通常、躁エピソードって何年かに1回だと言われています。
1年に3回以上躁エピソードがある場合は「急速交代型(ラピッドサイクラー)」と言われているくらい、双極性障害における躁エピソードって、現れる時期が短いんですよ。
双極性障害の症状の特徴として、うつ状態が長いというのがあげられます。
引用:元住吉こころみクリニック
これは10年以上にわたって双極性障害の患者を追跡調査した結果とのことです。
この情報から、軽躁・躁状態というのはよっぽどレアなものだという事がわかります。つまり、今の「調子が良い」は軽躁というよりは多分「正常」の状態と考えた方が妥当です。
大きな出費こそしていますが、受動的というか望んで高額な買い物をしているわけではないし、あんまり買い物欲求もない。
年に1回使うかどうかっていうプロジェクター5万円が欲しくてたまらなくて後先考えずポーンと買っちゃうのが私の軽躁状態です。あと無性にマンションを買いたくなる。笑
ある意味あんまりお金持ってなくて良かったなぁと思っていますよ、多分夫も不動産購入に前向きで頭金程度のお金があったら契約してます。だってマンションの内覧とか行ってましたからね。
それはさておき、客観的データからは「躁」はよっぽど現れないぞと推測することはできるんですが、正直なところ「今」の自分が「正常」か「軽躁」か「回復期」なのか、判断するのは凄く難しい。
自分の「正常」がよくわかんない
長い事気分障害と付き合っていると、「正常」とか「普通」ってどんな風だっけ…?と思うことがよくあります。
大体うつと正常が大半を占めることは分かった。
で、どうやら最近は抑うつ気分もあまりなく、比較的調子が良い。
さあ、この「調子の良さ」、「正常」と見るべきか、「軽躁」と見るべきか?
…これが分からないんです、分かっていたら「軽躁」でやらかすこともあんまりないと思います。
あと、最近はもうこの手の期待をするのはやめたんですけど、比較的調子が良い状態が続いてると、もう回復期になっていて寛解も近いんじゃないかと思っちゃうんですよ。
でも気分障害、特に双極性はそんなに甘くない、何しろ正常期とうつ期は半々です。
気づいたら「うつ」のスパイラルにはまっている。
気づいたら下り坂をものすごいスピードで転がり落ちている。
私の場合「正常」→「うつ」に切り替わるときが一番無自覚で、無理をしがちになるんです。
自分を信用できなくなる
常に「今って躁気味なんじゃない?」と自分を疑ってかからないと、うつに転じた時に痛い目に遭うんですよね。躁の波が高ければ高いほど、その後にくるうつも酷くなるわけですから。
この常に「自分を疑っていなきゃいけない」のって結構ストレスがかかるんですよね。かといって油断していたらいつの間にか軽躁になっていて変なことをし始めて、そしてうつになってから苦しむという。
そんなことを繰り返していると、例え「正常」な状態であっても「今は異常(躁)じゃないか?」としか思えない。そうやって自分を疑い続けないと、軽躁になった時に自分をコントロールできない。そしてマイナス思考になる。うつに転じていく。
双極性障害の一番厄介なところって、この「自分を信用できなくなる」点だと思うんです。
今の自分は果たして「普通」か?「正常」か?「異常」じゃないか?
何か客観的に観測できるツールがあれば良いんですけど、残念ながら血圧計みたいに日常的にセルフチェックできる観測ツールが、今はまだないんですよね。
数値で気分の状態をチェックできれば、「正常」なのに「異常ではないか」と疑心暗鬼になる必要もないわけですから。
自分を信用できないって、精神疾患アルアルかもしれませんが、なかなかキツイです。
季節的なこととか、ライフイベントだとか、何かしら自分の中で「躁転」しやすい要素を見つけられたら対処もしやすいんですけど、それを見つけるまでの間に何回も躁とうつを経験しなきゃいけない。
私の場合、「とりあえず元気があるときは疑う」ことが最適解となった。
でも自分に対する「疑い」という負のイメージは、負のスパイラルを頭にもたらし、そしてうつになっていく。
これじゃ、自分で自分の首絞めてるようなもんですよね。
うつの時に「不安」に思うことはほとんど現実には起こらない事だとどこかで見かけましたが、双極性障害の場合は時々実際に唐突に「躁」がひょっこり顔を出したりするわけで。実に厄介です。
本当に、血圧計みたいに毎日自分の気分の波を数値化して把握出来たら良いんですが…。
考えすぎると負のループにハマる
「正常」なのにわざわざ自分でマイナス要因作って負のループにハマっていたら、いつまで経ってもこの病気とうまくつきあうなんて出来ないんじゃないかと思うんです。
うつの時は大抵「考えすぎ」で、躁の時は大抵「考えなさすぎ」。
考えすぎるとうつに偏ってしまうし、考えなさ過ぎても躁に気づかない。
じゃあ、「考える」量をコントロールしたら、ちょっとは上手くいくんじゃない?
という訳で、「考える」ことにルールを設けるのは有効な手段のような気がしてきました。
「考える」をコントロールしてみる
「考える」ことをルール化するにあたっては、まず日常でどんな時に何を考えるているのか、その必要性はどれだけあるのか、洗い出す必要がありそうです。
私は比較的「暮らし」に無頓着な方なので、着る服はタンス開けて一番上にあるもの、朝食はいつものコンビニのパン、という感じで、単に生活するという点においては極力考えずに済むようにしています。
じゃあどんな時に思い悩み考えているのかというと、ズバリ「暇なとき」です。
やることがない時です。もしくは何もやっていない時。
反対に何も考えず没頭している時はどんな時かというと、私の場合は「ブログを書いている時」だったのでした。
人によってここは違うと思います。要は、好きなことに没頭しているときは余計なことは考える余地がない。
でもあまりに没頭しすぎて考えなさすぎると、アイツがやってきます。躁が。
であれば、「好きなことに没頭している時間」をコントロールすることで、「考える」量もコントロールしちゃえば良いんじゃないか?
作ってみた「考える」ルール
というわけで、こんなルールを設定してみました。
- 毎日考える必要があることは極力自動化、単純化して、考えなきゃいけない事柄を絞る。
晩ごはんの献立だけは考える必要がありますが、何だったらレシピ付きの宅配食材サービスを使えばそこもカットできる。 - 2~5時間くらいはブログなどの好きなことに没頭する。
やり始めたらタイマーなりアラームなりをセットして、没頭する時間を管理。
躁の時って大抵ブレーキ壊れたみたいに作業しっぱなしになるから、長くても5時間までで一旦終わる。 - 体調の記録をつけるときだけ、気分の状態について考える。
「正常」か「うつ」か「躁」かの判断は難しくても、「考えている」状態はモニタリング出来る。例えば、あからさまに「死にたい」気持ちがあれば、うつ気味と評価。
逆に「あれをしたいこれをしたい」と行動することばかり頭に浮かんでいるのであれば、ちょっと躁気味かもと評価。どっちにも偏っていなければ、比較的「正常」。 - 考えてしまう時は全部紙に書く。ダブルカラム法を使う。その考えは家族にもシェアしてチェックしてもらう。
参照:ナミさんの気分障害とのおつきあい
色々な闘病ブログを見ていると、とかく余計なことを考えがちなこの病気と付き合っていくにあたり、自分が何をどんな風に考えているのか、可視化して客観的に評価することは、どうやら有効らしい。
考えれば考えるほど「普通」とか「正常」とは何ぞや、となるんですよね。
それじゃ病気の思うつぼ、というわけです。
そんなわけで、このルールでしばらくやってみようと思います。