こんにちは、気分障害のアキです。
今日は精神科の通院の日でした。
4月にODした後、4年通っていたクリニックを変わりました。
新しいクリニックにはこれで3回目の通院になるわけですが、今回も手帳に2週間の体調の推移や睡眠の状況などをメモして、それを見ながら医師に伝えるという作業をしました。
目次
うつレコとTwitterを振り返って手帳にメモ
前回ジェイゾロフトが増量となりましたが、その後のうつレコの状況を見ると、増量後一週間くらいは元気もあって意欲的でした。
しかし、5月に入ってからは、ちょっと抑うつ感が出て意欲も減退、緊張を感じるなど、よくない傾向が出てきています。
昼寝は減っていて夜ある程度の時間眠れているのは良いんですが、いかんせん気分の方は低調で推移。涙が出てくることも。
手帳にまとめているときも、ちょうど抑うつな気分だったので、「なさけない」「不安」「しんどい」などのメモを付け加えました。
いざ医師に話すという時に
待合室でも手帳のメモを何度か確認して、盤石の態勢で受診に挑みます。
4月中は元気もあり、意欲的だったこと、5月に入ってからは調子が落ちてきたこと。
手帳を見ながら、手帳に書いてある通りに伝えていきました。
しかし、診察室の中で私は異変に見舞われます。
不調を伝えるときに、声が詰まった
調子が落ちてきたことを伝え始めると、私の話し方は途端に落ち込んでいきました。
声が詰まるんです。
「緊張がずっと続いていて」
「不安で」
「なさけない」
「しんどい」
つらさをダイレクトに伝えようと口を開くと、それまでサードくらいだったギアが途端にローに切り替わって、エンジンブレーキがかかっているかのように心に抵抗を感じました。
それでも伝えれたのは、メモがあったから
絞りだすように、メモの内容をそのまま読み上げていきました。
自分に何が起きているのか、この時は必死でよくわかっていませんが、ともかくメモに書いたことは医師に伝えなければならないこと。
ひと通り読み終わってから、医師の質問が入り、それもどうにか答えて、診察室を後にします。
メモがなければ、声がのどに詰まったまま伝えられなかったかもしれません。
診察室で何が起きていたのか
帰り道、私は診察室での自分の状態に違和感をもちます。
何かがおかしかった。
何がおかしかったのか。
何故おかしくなったのか。
考えていくと、ひとつの結論が見えました。
弱音を吐く勇気
私は、他人に対して弱音を吐くことを極力避けてきました。
特定の相手がいないTwitterやブログ、日記にはこれでもかと弱音を吐き散らかしますが、誰かに対して「つらい」とか「しんどい」という言葉を伝えるという事は、してこなかったのです。
「言っても仕方がない」
「相手にとって負担になる」
そういう思いで、どんなに死にたい気持ちであっても、家族に対しても「調子が悪い」程度の言葉に濁さないと伝えられませんでした。
慣れていないことをするには、勇気がいります。
特定の相手に対して、自分の弱みや弱音を伝えるのは、私にとって非常に勇気のいる行為なんです。
「うつ病」を認めたくなかった心境と似ている
初診から4年経って、ようやく「うつ病である自分」と向き合い、この病気と真剣に向き合わなければならないと思うようになりました。
それまで、診断を受けて薬を飲んでいても、どこかで「自分はやれる、うつ病でも働ける」と、うつ病である自分を認めたくなかった面があったのです。
だからクローズドで就職をしました。
やれると思っていたし、やらなきゃいけないと思っていた。
弱音を口に出して伝える事への抵抗は、うつ病であることを認めたくないという抵抗によく似ています。
「障害者だと思われたくない」
「弱い人間だと思われたくない」
そうやって自分をよく見せようとしつつ、実際にはうつ状態だし、しんどいときはしんどい。
弱音を吐くのは、周りに頼る第一歩
私はつらいときも、しんどいときも、不安な時もいっぱいある。
そして、私は家族の支えなしには生きていけない。
支えてもらうためには、弱音を吐いて助けを求めなければいけない。
ことうつ病に関しては、正確に助けを求められなければ、適切な治療に結びつきませんし、適切なサービスや支援も使うことが出来ません。
弱い自分をさらけ出すことに抵抗がある、勇気がいる。
でもその一歩を踏み出せないと、寛解への道は見えないままのような気がします。
まずは自分で自分の弱さを認める事、そしてそれを伝える勇気を持つこと。
それが分かっただけでも、今回の受診は大きな前進です。
最初はローギアでいい、慣れてきたらセカンド、サードに上げていけば良いんです。
時間はかかるかもしれませんが、頼り上手になることは、うつから回復している人のブログを読むとよく出てくる話題です。
出来なくてもいい、弱くてもいい。
まずはそれを認めることが、上手く付き合っていくコツなのかもしれません。