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障害の受容と諦めは違うよ

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こんにちは、32歳にして発達障害と診断を受けたアキです。

双極性感情障害はまあ良いとして今更発達障害かい!とにわかにショックを隠し切れません。

5年前にも発達の検査受けて、その時は定型発達という結果だったのに?

まあともかく、「あなたは障害者ですよ!」と言われて少なからず動揺するのは多分皆さん同じでしょう。

 

元々わかっていた双極性障害の方は、もう健常者として普通に働いて生きていくのは無理だなと自分でも納得しかけていた所です。

しかし新たに発達障害という別の障害もありますよと言われて、すんなり受け入れることは出来なかったのでした。

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障害には受容の段階がある

「私には障害がある!」とわかってからの心の反応は、結構研究されているんですね。

有名どころの研究者に「コーン」さんと「フィンク」さんがいますが、どちらも大体似たニュアンスです。

  1. ショック
    現実に起きていることが「自分とは関係ない」というような衝撃を受けている段階
  2. 回復への期待
    自分の身に起きていることを認めず、すぐに治るだろうと考える段階
  3. 防衛(悲嘆)
    色々と葛藤をしながら、少しずつ自分自身の状況を理解していく段階
  4. 適応と変化
    障害を受け入れ、障害を自分の個性としてとらえ、障害によって自分の価値がなくなるわけではないと考える段階

私は発達障害に関しては3か4あたりをウロウロしている状況ですね…。

だって念願だった国家資格「社会福祉士」って相談援助のプロである資格ですよ。

なのに本人が生まれ持ったコミュ障だったら、はたして自分が相談を受けていい結果を出せるのだろうかと自信も失いますよ。

 

リハビリのプロが語る「障害の受容」

1980年に「総合リハビリテーション」という機関誌で「障害の受容」について語った上田さんという人がいます。

彼は障害の受容についてこう語っております。

障害の受容とはあきらめでも居直りでもなく、障害に対する価値観(感)の転換であり、障害をもつことが自己の全体としての人間的価値を低下させるものではないことの認識と体得を通じて、恥の意識や劣等感を克服し、積極的な生活態度に転ずること

引用:「障害の受容――その本質と諸段階について」,『総合リハビリテーション』8-7

居直り:私発達障害だからコミュ障でゴメンね☆

あきらめ:私発達障害だからコミュニケーションとれない…

そうじゃない第三の考え方として、コミュ障なりの生活適応をするのが障害の受容ですよ、と。

障害を認め、受容することと諦めることはイコールではないよ、というわけです。

障害に対するマイナスイメージが強すぎるんだよ

日本だけなのかどうかわかりませんが、発達障害とか障害に対するマイナスイメージが強すぎませんか?

だからいざあなた発達障害ですよってなったときに、余計にショックが大きくなると思うんです。

英語では発達障害のことを「Neurodevelopmental Disorders」と表現するそうですね。

訳すと「神経発達のずれ」、つまり障害だ、問題だ、という扱いではないんです。

「障害」とかいって問題視する文化があるから「特性」が実際に「障害」となってしまう。

ただ、中には本当に「障害」レベルで支援が必要な人もいるから、「障害」という表記はなくならないような気もしますが。

本当に「障害」なのであれば、発達障害の診断だけで障害手帳をもらえても良いと思うんだけど、実際はうつとか二次障害がないと厳しかったりするのも、なんとなく納得がいきませんよね。

中学生のころに「子ども」なのに電車の料金は「おとな」として支払わなければならなかった、納得いかなさとよく似ています。

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