こんにちは、軽躁気味なアキです。
躁状態というと派手な恰好をしたり、買い物を大量にしたり、ギャンブルにのめりこむような奔放な感じになると言いますね。
身にしみます。
マニキュアを買って毎日いそいそと塗りたくったり、ヘアアクセを買って身につけたり、Tシャツにデニムしか着なかったのにスカートを買ってきてみたり、どこかに用事があるわけでもないのに毎日念入りに化粧をしたり、10年くらい使っていなかった香水を使ってみたり。
どちらかというと私は身だしなみに無頓着な方なのに、なぜか最近軽躁っぽくなってから自分を着飾らないと気が済まないようになっているのでした。
何かをしたいけど、することがない
要因を色々考えてみているのですが、一言で言うと「暇」なんですよね。
暇だからって、すぐに必要でもない買い物をしまくったりしてしまうのが病的なところな気がしますが、常に何かソワソワした気分なんです。
少し前に薬の副作用でアカシジアが出て、その時はとにかく足がソワソワしてむずむず足症候群のような症状さえ出ました。
むずむず脚症候群の症状で最も多いのが、脚がムズムズする、脚を虫がはうといった脚の不快感です。患者さんによっては、脚が熱い、ほてるといった症状、さらには痛みや冷えといった症状を訴える方もいます。
これらの症状は、夕方から夜に起こることが多いため、なかなか寝つけなかったり、睡眠中に何度も目が覚めてしまったりします。
アカシジアではソワソワするのは足です。
とにかく室内を歩き回ったり足を動かさないと気がすまない。
対して、軽躁状態ではソワソワするのはこころです。
落ち着かない、何かしていたい、でもひとつのことにずっと集中はできない、イライラ感からときに自傷衝動も現れる、気が散る、気になる、やりたくなる。
常に何かを求めている。
渇望と衝動。
仕事も何もしていない療養中の今、その渇望と衝動に応えるものがない。
刺激が欲しい、満たしたい、のめりこみたい。
その欲求を手軽に満たされるひとつの方法が、着飾ること。
病理的にどうなってるのかはわからない
双極性障害の原因は残念ながら、まだわかっていません。
なぜ躁状態になるのかもわからなければ、その時脳内がどんな状態になっているのかもわかっていないんです。
ただ、脳内の神経伝達物質が異常に増えたり減ったりしているのではないか、というだけです。
単極性うつ病の場合はモノアミン説と神経可塑説でなんとなく「脳内の状態はこうじゃなかろうか」という研究が進んでいるところですが、双極性障害の場合、患者としては手掛かりすらありません。
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うつ状態のときに取り入れていたセロトニンを増やす取り組みは軽躁状態になった場合、どうすればよいのか、それもわかりません。
これは、双極性障害の患者でも躁ないし軽躁の時期が非常に短いことも研究が進まない理由のひとつと思われますが。
軽躁な私はどう過ごすのが正解なのか
起きてるとロクなことをしないような気がして、うつ状態のときと同じように昼寝をするように心がけていますが、何分こころが落ち着かないのでなかなかじっと寝ていることができません。
ベッドでゴロゴロしながら結局スマホをいじってばかりになってしまいます。
そしてソワソワしながら化粧をしたりマニキュアを塗ったり、用もないのにコンビニに出かけたりしています。
幸い、コンビニには物欲センサーを刺激するものが雑誌くらいしかないので、立ち読みだけして帰ってきたりしているんですが。
ドラッグストアはやばいですね、いつのまにか化粧品類を両手に抱えてしまったりするので、もうしばらくはドラッグストアには出向かず、商品に目移りしないネットスーパーを利用することにします。
気分的な面ではどうかというと、ソワソワしていて満たされない感じがあるので「不安」だとか「緊張」と呼べる状態かもしれません。
だとしたら、リラックス系のアロマはうつ状態のときに引き続き活用していきたいところです。
あとは恐らく自律神経優位な状態なので、副交感神経を優位にするために夜用のハーブティーを昼も飲むようにした方が良いのかな。
オーケーなラインを決めておくのもひとつの策です。
新しいものを買わないのであれば、毎日化粧をしたりヘアアイロンで髪をクルクル巻いてセットしても実害はありません。
散歩は商店街ではなく公園へ、または一日に使っていいお金は何円まで、と「やってもいいけど、これ以上はアウト」というボーダーラインを決める。
全くやっちゃダメ、という決め方では欲求不満が溜まりすぎて爆発しかねないので、一日のささやかな目標なり目安なりを立てて、その小さな目標の達成で満足感を得られるよう仕掛けるわけです。
休日はどこかに出かけてエネルギーを発散
仕事をしていないので毎日が休日といえなくもないですが、一応家族全員が家で過ごす土日を休日として考えます。
ひとりでいる時よりも、誰か家族が家の中にいるときの方が私は落ち着かないんですよね。
だからそんな休日は、せっかく市の施設入場料が無料になる障害手帳を持っているので科学館やスポーツセンターなんかに出かけてエネルギーを使い果たし、午後少し昼寝をするという過ごし方が一番こころがザワつかない気がします。
どこかに出かけるのであれば、念入りな化粧も髪のセットも活きてくるでしょう。
集中して何かをするのは、疲れる
今こうしてブログを書いているわけですが、編集画面を開いてから5時間経過しています。
集中できないんですね、ひとつのことに。
音楽を流しながらたまに歌いつつ無理やり椅子に座って書いているんですけど、集中できないのでひどく疲れます。
ということは、逆にたくさんの刺激を受けられて「集中できない」環境にいた方がこころが落ち着くのかもしれません。
例えば、街に散歩に出かけて道行く人を観察するとか。
次から次へと色んな人がやってくるので集中できません。
歩き方、風貌、ファッション、目的地の予想、視線、持ち物、ひとりの人を見るにしても着目する箇所によっては色々な見方もできます。
正解は見えないけど
双極性障害である自分を受け入れてうまくつきあっていくためには、結局色んなことを試してみるしかない感じですね。
試すにしても手あたり次第でなく、なるべく論理的に。
そのためには、やっぱり一度頭の中の思考を書き出すのは重要な気がします。