こんにちは、元アダルトチルドレンのアキです。
私は結婚して旧姓を捨てられたことがすごくうれしかったですね。
結婚したのは二十歳くらいのときでしたが、生まれ育った自分の名前が好きじゃなかったんですよ。
特にアダルトチルドレンで毒親と縁を切りたいと感じている方には共感していただけるんじゃないかと思うんですが。
名前を変えるのは相手がいないと難しいんですが、手続き上は親の戸籍から独立して自分が筆頭者の戸籍に変えることができます。
戸籍の取り寄せが必要な時に毎回親の名前を書くのがイヤという人は、親の戸籍から自分を切り離してみてはどうでしょうか。
戸籍の基本的なところ
役所には戸籍謄本というモノがあって、大戦前から手書きで作られてきたものです。
当時の家父長制の名残で、「筆頭者」というその家族の代表者を決めるようにできています。
戸籍謄本に記載される情報は
- 筆頭者(その戸籍の代表者)
- 本籍地(どこにその戸籍を登録しているか)
- 構成員の入籍年月日と理由
- 構成員と筆頭者の関係
- 構成員の生年月日と両親
- 住民票の異動履歴
ざっとこんなところです。
一家に一戸籍が基本となっていて、特に結婚や分籍などの手続きをしない限りは親(父親)筆頭の戸籍の構成員として登録され続けることになります。
分籍手続きで自分だけの戸籍に
戸籍には色々な手続きがあります。
例えば結婚した時は、たいていは夫の戸籍に妻が「入籍」することになります。
また、亡くなった場合は「除籍」手続きをとる場合もあるでしょう。
そんな色々ある手続きの中に、「分籍」があります。
分籍とは、戸籍を分けること。
親が筆頭者の戸籍から自分一人だけ戸籍を分けて、自分が筆頭者の戸籍を作ることです。
構成員が一人だけの筆頭者が自分自身という戸籍を作れば、精神的に親と離別した気分になれるでしょう。
直系血族は戸籍を追跡できるが
ちなみに、親から暴力をふるわれていた、その親が執念深く自分を探してくる場合、残念ながら親は子どもの戸籍を探すことができるので、分籍しても住民票を分けても、その登録した住所に住む限り調べられてしまいます。
住民票などの登録から住居を知られてしまうのを恐れて、住民票の異動をせずに引っ越す方もいるくらいですし。
しかし、住民票や戸籍からの追跡を防ぐには、暴力を受けていることや金銭的な搾取などをしてくる、いわゆる虐待・DVを受けている旨警察に相談することで、住民票や戸籍を調べられないようにブロックすることも可能です。
特に夫婦関係でDVが発生した際に保護のため行われることが多い措置ですが、親子関係でも人権侵害に当たる行為を親から受けている場合は対象になる可能性があります。
親が保証人になっているローンがある場合は要注意
私はお金の貸し借りに関するお仕事をしていた経験があるのですが、債権者は債務者の住所を住民票や戸籍謄本などから追跡調査することができます。
これは、例えば親が保証人になっている奨学金などのローンでも同じことが可能です。
親が保証人などの債権関係者である場合、ローンなどの滞納があった場合にそちらをネタに追跡される可能性があるということです。
完全に親から離れたい、探されたくない状況にいる方は親が保証人になってしまっているローンは早めの繰り上げ返済で完済してしまった方が気持ち的に落ち着くかと思います。
日本学生支援機構などの奨学金は、支払えない事情がある場合は申請によって返済の猶予が認められる場合がありますので、滞納してしまいそうなときは早めに相談してみましょう。